特別なスタインウェイピアノの素晴らしさとは
更新日:9月12日
ピアノカルペディエムです。
前回は、神戸市のホテルにある特別なスタインウェイピアノに刻まれたメダルの謎について解説しました。
今回は、このピアノの素晴らしさをご紹介したいと思います。
まず、ピアノを見て驚くのが、現在のピアノにはあまり見られない木彫りの美しさです。
特にピアノ脚のデザインは、19世紀から20世紀初頭に流行した当時のスタイルを取り入れており、重厚感と贅沢な雰囲気を感じさせます。
現在の新品のスタインウェイは、脚もかなりスリムで、全体的にすっきりと引き締まった印象です。
一方、このピアノは小型サイズのモデルO型でありながら、ずっしりとした存在感と堂々とした雰囲気をまとっています。
次に目を引くのが、響板に描かれた紋章です。
これは、スタインウェイピアノが納められたヨーロッパ各国の王家の紋章です。
王家御用達のピアノとして、スタインウェイのもう一つの歴史を感じさせてくれます。
現在も存続している王家がある一方で、ロシア帝国やドイツ帝国など、歴史の教科書でしか知らない時代の王家の紋章も描かれています。
こうした紋章を眺めていると、かつてのスタインウェイがいかに高い評価を得ていたのかを知ることができます。
最後にご紹介したいのが、鍵盤蓋に描かれたスタインウェイ&サンズのロゴです。
こちらも現在のスタインウェイとは少し異なるデザインですが、そこにはニューヨーク、ハンブルク、ロンドンという3つの都市名が描かれています。
ニューヨークはスタインウェイ社が創業した地。
ハンブルクは、スタインウェイ一族の祖国であるドイツに築かれた第二の拠点。
そしてロンドンは、創業当時からヨーロッパにおける販売拠点の一つとして重要な役割を果たしてきました。
それぞれの都市にはスタインウェイとの深い縁があり、大西洋を越えて発展してきた、稀有なピアノメーカーとしての歴史を感じさせるロゴだと思います。

現在のスタインウェイのロゴはシンプルですが、そのデザインは時代によって何度も変更されてきました。
さまざまな時代のスタインウェイのロゴを見ると、その当時の歴史や雰囲気を感じ取ることができるかもしれません。
このように、特別なピアノ「ヘンリー・Z・スタインウェイ」モデルは、素晴らしい音色だけでなく、眺めているだけでもスタインウェイの歴史を感じることができる貴重な一台です。
次回は、このシリーズの最終回です。
この素晴らしいピアノが置かれている、神戸のホテルについてご紹介したいと思います。





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